ANAマイルとSFC修行と

2016年にANAのSFC取得を目指しています。SFCの情報、ANAマイルの情報、他お得情報、旅行情報などを紹介します。

ANA SFC修行の費用対効果と修行スケジュール

私と同様に今年ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)修行をされている方のブログを読んでいると、2月中旬のこの時点ですでにブロンズステータス(30,000PP)に到達されている方も多く驚いています。私は海外在住ということもあり、修行らしい修行はせず自然体で日本帰国時を利用してSFCを目指す計画ですので、夏ごろに修行を終える想定です。今回は、そもそもであるSFC修行の費用対効果と、それと密接に関わる修行スケジュールの組み方について検討します。

SFC修行の費用対効果

SFC修行僧のなかには「SFC取得の価値は計り知れずいくら費用をかけても良い」という方もいらっしゃいますが(笑)、普通のサラリーマンであれば数十万という金額ですので費用対効果は気になるところでしょう。SFC取得のメリットはこちらを見ていただければ分かりますが、基本的には旅行時に重宝する特典であり、中でもやはり航空会社ラウンジの利用が一番便益が大きい点みなさん納得されると思います。ではその価値は金額にしてどのくらいか、これはもう個人の価値判断ですが、一回のラウンジ利用を3,000円とします。往復で6,000円。1回乗り継ぎの国際便の場合、往復4回ラウンジに入れますので12,000円。ラウンジ以外に、優先搭乗や手荷物優先扱い、空席時のプレミアムエコノミーアップグレード、ボーナスマイル等メリットがありますが、これらを仮に1渡航4,000円の価値とします。すると、一往復で1万円(乗り継ぎ便は16,000円)の価値・効果があることになります。何度も言いますがこれは個人の価値判断です。もっと価値があるという方もいらっしゃいますし、ラウンジはせいぜい2,000円の価値だろうと考える方もいます。でも仮にこの価値判断とすると、年に3回スターアライアンス航空便(うち1回が乗り継ぎ国際便)に乗る方であれば年間36,000円分の効果ということになります。修行に50万円(PP単価10)かけるのであれば14年で漸くもとが取れることになります。その倍は飛行機に乗るという方で7年です。いざ数字をみると修行費用、やっぱり高いですね。「修行は投資、現在価値を加味すべき」という方や「修行は楽しいから楽しい分を加算する必要がある」という方はまた別の計算が必要になります。また上記のコスト回収年計算ではSFCの年会費をコストとして加味していません。SFCへの切替で年会費は上がるケースが多いので本来加味すべきかもしれませんがそれほど大きな差でないので無視しました。

SFC修行のスケジューリング

SFCの価値判断は人それぞれですが、修行にかかる費用は明確です。PP単価を抑えれば修行費用は安くすみます。しかし、意外と忘れられがちなのが、修行のスケジューリングも修行費用に大きく影響するということです。どういうことかと言うと、さて修行を行おうと思った対象年、そもそもSFC修行など関係なく予定している旅行がありますよね。この「修行でない」旅行で貯まるPPはコストゼロなのです。例えば以下のような旅行予定を持っている方がいるとします。

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この旅行費用はSFC修行コストにカウントする必要はありません(だってSFC取得のための旅行じゃないですから)。仮に国内旅行で1,500PP、海外旅行は5,000PP取得とすると、8,000PPがコストゼロですので残り42,000PPを修行で貯めることとなります。PP単価10であれば42万円になりますので、先ほどの計算でいうコスト回収年は14年から12年に低減します。海外旅行はビジネスクラスで行くという方であればもっと減ります。これがすなわち、旅行をたくさん予定している年にSFC修行すべしという所以です。

 

ただ、修行僧のみなさん、一刻も早く修行終了したいのが心理です(笑)

下図でいう案1が合理的な修行スケジュールですが、早く修行を終えたいがために案2や案3を選択する方がいらっしゃいます。 

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もちろん修行を早く終えるメリットはあります。

1 修行終了を後ろに延ばして万一旅行が中止になり年が終わってしまったら取り返しがつかない

これは巨大なリスクです。正直言って上図の案1は極めてリスクが高いです。何かトラブルがあり年末の帰省がなくなったら、これまで修行に費やした費用はパーです。案2か案3を計画して余裕ある(いざというときバックアップ修行が可能な)スケジュールにする方が吉です。

2 1ー3月は航空運賃が安め

地味ですがPP単価にはねかえってくる点です。夏休みに修行するとコストはずっと高くなります。ただこの点は、今年のように4月以降国際線の燃油費がゼロになったりすると一概に早い方が安いとは言えず、見つかる航空券次第の面がありますので、ここでは勘案しません。

3 プレミアムメンバー事前サービスの存在

プレミアムメンバー事前サービス|プレミアムメンバーサービス|ANAマイレージクラブ

リンク先に記載の通りですが、4月中旬以降であれば、ブロンズ・プラチナ各ステータスのサービスが翌年をまたず前倒しで利用できます。SFC取得権利も対象です。つまり、上図案2の場合5月の海外旅行はブロンズステータスで実施でき、SFCカードも9月ごろに取得できます(プラチナステータス達成からカード取得までは約3週間要します)。案3であれば、5月の海外旅行からプラチナステータスで行ける、すなわち航空会社ラウンジが利用可能、というわけです。これは大きなメリットですね。案2と案3どちらがいいか、先ほどの価値判断式で計算してみましょう。

案2→修行でない旅行が国内1.5回、海外1回ですので、PPは7,250PP貯まります。すなわち修行で42,750PPを貯めることになります。コストは427,500円(PP単価10)です。

案3→修行でない旅行は国内0.5回のみですので、PPは750。修行で49,250PP貯めることになります。コストは492,500円。ただし、案2と異なり、海外旅行1回、国内旅行1回がプラチナステータスで行けます。この価値は先ほどの価値判断に従うと26,000円分です(海外は乗り継ぎ便を仮定。プラチナステータスはSFCと同価値と仮定)。つまり、案2と比べた際の実質コストは492,500-26,000=466,500円となります。

計算の結果、案2のコストが案3の早くSFC取得するメリットを勘案しても低いので、案2のスケジューリングがベストという結論になりました。

 

以上、何だか頭の体操のようでしたが、計算式はSFCの価値判断や目指すPP単価、旅行先、旅行頻度、家族も使うか(これは大きい)等によって人それぞれ大きく変わります。さらに、SFC制度が今後も存続するのか、というのも大きなポイントです。現在SFC修業中の方も、一度計算してみては?

 

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